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第25話

メッセージが送信されると、霧島弥生も落ち着いた。

彼女はやり遂げたのだ。

あとは、返信を待つだけだ。

宮崎瑛介はすぐには彼女に返信しなかった。

時間から考えて、彼は今仕事中で、会議をしているか、商談しているか、あるいは携帯がサイレントモードになっているのだろうと霧島弥生は考えた。仕事が終われば、きっと、彼はメッセージに気づくだろう。

彼の仕事が終わるまでまだ時間があったので、彼女は少し眠ることにした。

霧島弥生は手際よくパジャマに着替え、カーテンを引いて部屋を静かにし、そのままベッドに上がり、目を閉じた。

ポコッ

その頃、宮崎グループのあるビルの一室で、ソファに座り、平静な表情をしていた江口奈々の睫が微かに震えていた。

彼女は目の前の携帯に表示されたメッセージを凝視していた。

メッセージの内容はとてもシンプルで、たった五文字だった。「私、妊娠した」

最初、このメッセージが届いたとき、江口奈々は宮崎瑛介の仕事に関するメッセージか、もしくは迷惑メールだと思っていた。

まさか霧島弥生からのメッセージだったとは思いもしなかった。

江口奈々は無意識に目の前のオフィスで仕事をしている宮崎瑛介に目をやった。

彼女の視線に気づいたのか、宮崎瑛介が眉をひそめて彼女を見た。その目は疑いの目をしていた。

江口奈々は驚き、慌てて笑みを浮かべ、すぐに視線を下げた。

宮崎瑛介はその後再び目を仕事へ戻した。

オフィス内は非常に静かで、ビルは高さもあり、外の音は全く聞こえなかった。

江口奈々は目を伏せ、複雑な表情を浮かべた。彼女はメッセージが本当に霧島弥生からのものかどうかを確認することなく、すぐにそれを削除した。

削除し終わると、江口奈々は少し安堵の息をついたが、考え込んでしまった。

霧島弥生……

彼女がこのメッセージを送った意味は何だろう?彼女は宮崎瑛介を奪おうとしているのか?

そう考えると、江口奈々は唇を噛みしめた。

幸いにも、彼女はオフィスに入った後、別の理由をつけて宮崎瑛介にスマホを渡すように頼んだ。宮崎瑛介は少し眉をひそめたものの、すぐにスマホを渡してくれた。

もし今日彼女が携帯を預かっていなかったら、宮崎瑛介があのメッセージを見てしまったら、その後の結果は本当に恐ろしいものになっていただろう。

数分後、江口奈々は携帯を宮崎瑛介に返し
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